<二部門統合>
2014年4月1日より、工芸研究所、消費経済研究部の二部門が統合され、「自由学園生活工芸研究所」として、新しくスタートしました。
今後も、より良いものを多くの皆様へお届けしたいという理念を合わせ、さらにご満足いただける商品を提供すべく、努力して参りたいと存じます。
※この統合により、通信販売のお問合せやご注文の窓口が一つになります。

<消費経済グループ>
消費経済グループは(旧・消費経済研究部)は、自由学園の創立者・羽仁もと子の提唱する“予定生活”を学校あるいは 家庭で実践するうえで必要なものを扱う機関として、自由学園で生徒た ちの手で学んだことを生かして学園の勉強の中から1928年に創設いたしました。以来、長年 にわたり愛用されている「スモック」など、各時代のなかで生活に密着した品物を研究し続けております。

時代の変化に応じて形態は変わりつつありますが、その活動の 基にある「生活に必要なものは何か」「本当によいものは何か」という 考えを、これからも大切に受け継ぎつつ、ものづくりに励みたいと思います。

<工芸グループ>
工芸グループ(旧・自由学園工芸研究所)は、1932年自由学園の卒業生により創設されました。「人々の生活のために、その美しさのために、その豊かさのために、その進歩のために」をモットーに、芸術と実用の合致点を発見することで、日常生活を豊かにし、潤いをもたらすことを目標としています。工芸意識を一般の日常生活にまで及ぼし たいという念願のもとに、女性の心と力を持って家庭社会に働きかけてゆこうと始まり、現在に続いています。

※工芸研究所の歩み

     
1931年
(昭和6年)
7月 自由学園の美術教育のため、山室、笹川(旧姓:今井)が留学生としてヨーロッパへ派遣され、チェコスロバキア国立工芸学校で学び、翌年ベルリンに移り、バウハウスでデザイン基礎教育部分を教えておられたヨハネス・イッテン氏にデザインの基礎を学ぶ。
国内留学として仙台の商工省工芸指導所へ6名(木工)、織物染色工場へ3名が行き、それぞれの専門技術を学ぶ。
1932年
(昭和7年)
11月 海外留学生帰国。新卒業生も加わり正式に工芸研究所を創立。研究所員20名。
1937年
(昭和12年)
4月 パリ万国博(4月より6ヶ月間)に『山と波』他きょうけつ染め布地等15点を出品。金、銀、銅賞を受ける。
1940年
(昭和15年)
6月 商工省主催の『輸出工芸振興展』に出品。織物ベッドカバーが一等賞。和紙きょうけつ染めが3等賞となる。
1951年
(昭和26年)
  幼児を持つ卒業生による玩具研究グループを作り子どもの成長に役立つものの研究製作に力を入れる。
1963年
(昭和38年)
  織物講習会(受講生49名)開催、以後1986年まで毎年開催する。
研究生の制度を設ける。
1967年
(昭和42年)
  色彩の基礎、デザイン、技術の研究を進め、その成果をまとめて『新しい手織』を婦人之友社より出版。
1970年
(昭和45年)
  『図案から制作へ』を婦人之友社より出版。デザインの勉強とそれを生かすことを研究し、わかりやすく解説。
1983年
(昭和58年)
  『半世紀にわたる生活工芸運動と啓蒙活動』にたいしインテリア協会賞受賞。
1985年
(昭和60年)
  玩具『コルクの積木』に対して60年通産省選定の『グッド・デザイン福祉商品賞』を受賞。
1986年
(昭和61年)
  玩具『重さくらべ』に大阪グッド・デザイン賞を受賞。
1991年
(平成3年)
  1月〜8月フランスの織物作家シーラ・フィックス女史のアトリエに2名が短期留学生として勉強に行く。
  11月 第6回読者創作工芸展を開催。保存問題が考えられている明日館も含めて見ていただく。
1992年
(平成4年)
4月 工芸研究所『創立60周年の集い』を開く。
1994年
(平成6年)
1月 婦人之友創刊九十周年記念表紙絵展に併せて新宿三越で『自由学園工芸研究所近作展』を開く。
1995年
(平成7年)
3月 玩具『重さくらべ』に対し平成7年通産省選定の『グッド・デザイン賞』を受賞。
1996年
(平成8年)
  特別養護老人ホーム「ゆとりえ」(武蔵野市)のタピストリーを製作する。
1999年
(平成11年)
  明日館修復工事のため工芸研究所、南沢へ引越。
2000年
(平成12年)
  工芸研究所70周年の歴史をまとめ「真実と美を生活に」を出版する。
2001年
(平成13年)
9月 明日館が国の重要文化財として修復が完了する。
新しいお店JMショップ(JiyugakuenMyonichikan)オープン。
2002年
(平成14年)
  研究所70周年 デザイナーズ ウィーク初参加 同時開催。
2004年
(平成16年)
  東京国立近代美術館(1月14日〜2月29日)ヨハネス・イッテン展に創立者2人(山室・笹川)及び、学園生徒の作品展示される。
2005年
(平成17年)
  八戸友の家・羽仁先生記念館にステンドグラスを制作。
2006年
(平成18年)
4月〜10月 明日館公開講座継続
自由学園工芸研究所が、自由学園の収益事業部から明日館と一緒になり、子会社となる事が理事会などで決定。
2007年
(平成19年)
  工芸研究所は(株)自由学園サービスとなり、組織が変わる。